ヨッフムと過ごす日々
ヨッフムだ、ヨッフムだと日頃騒いでいるが、僕がヨッフムが好きな理由は、彼の音楽が、あたたかでスケールの大きい音楽だからだ。彼の温厚で、しかもここぞという時には迫力にも富んだ音楽作りにはホッとさせられる。高校生の頃に、彼のハイドンの《ロンドン・セット》、ベートーヴェン交響曲全集を手に入れて、その音楽の虜となり、大学生になってからは、ブルックナーや宗教曲、オペラ、ブラームスの交響曲全集、ライヴ盤などを買い漁っている。つい先日も、コロナ禍の中で、何か気を紛らわすネタはないかとアイテムを探していたところ、ドイツ・グラモフォンから出ているヨッフムの声楽曲集を見つけて購入した次第。未だに聴き切れていないので、夏の間のお供としたいと思う。